【プロが見るポイント公開!】工事費を安くすませるための理美容室テナント選びとは…!?
はじめに
今回は理美容室の開業を決意してこれからテナントを探す方へ!
内装工事会社ならではの目線で工事金額を安くすませられるヒントをお伝えしたいと思います。
前回お届けした開業準備に大切な3つのポイント。
「箱」の部分ですね!
今回は候補地選びを省いて、テナントの工事金額にクローズアップしたいと思います。
開業するにあたり、初期投資の大きな部分を占めるのは、やはり内装工事代金です。
一体いくらくらいかかるのか…初めての開業の方は想像できなくて当たり前です!
だからこそプロの目でテナントを見てもらい、テナントの契約前に判断することが重要です。
以下から、詳しく説明していきます!
物件の引き渡し条件を細部までクリアにしよう!
自分自身が物件を見て、最初の段階で注意するべきことです。
いわば契約条件のこととなりますが、大家さんがテナントを貸し出すうえで、テナントの設備をどのような状態で引き渡すのかという事です。
たとえば前の入居者が、間仕切り壁や古いエアコン・シンク・ドア・家具などそのままの状態で残して退去。
大家さん側の条件としてはあくまで現状渡し。
借りる方は、使えないものは撤去や解体をしなければなりません。
余計な設備費用は出費の原因になりますね。。
ですので引き渡し条件は費用に大事です!
逆に、希望を提出し、いるものいらないものを申告することで、大家さん側が環境を整えてくれるケースもあるので、交渉がとても大事です!
(この条件次第で内装工事費用を抑えることができます)
【設備環境】理美容室を開業するのに、そのテナントは向いているか?
理美容室の必要な設備は、事務所を借りるのとは全く違う点に注意が必要です。
ライフラインと言われる、電気・水道・ガスの設備状況を調べましょう。
電気
理美容師が使うハンドドライヤーは1200~1500Wの容量を使用します。
最大一人当たり15アンペアとなります。(お店の中の必需品で一番大きな電気使用量です)
15A×スタッフ人数となり、ほかの電気機器との使用を考えて必要な電力を想定しなければなりません。
大事なことはテナントに電力の想定使用量分の設備(分電盤)が整っているか。足りなければ、東京電力などへ申請し、電気容量を上げられるか?
ビル全体の容量がいっぱいだと申請しても上げられないことも。
そのため、ビル全体の電気容量設備(キュービクルといいます)も調査が必要になるケースもあります。
水道
理美容室の規模によりますが、例えば13mm口径の水道しか使用できないと水圧が弱く、1台のみのシャンプーの使用には何とかなりますが(それでも弱いかも)2台以上の同時使用に対応できません。
また排水管が40mmと細く、シャンプー台が2台・洗濯機なども同時使用を考えると排水の詰まりも想定されます。
ガス
ガス給湯器の使用を考えると、都市ガス料金が一番割安だと思います。
その前にテナントにガスメーターはあるか?容量は何号メーターなのか?という事を調査する必要があります。
例えばシャンプー台が1台だと4号メーター・20号給湯器でOKです。
2台以上だとできれば、24~32号給湯器・ガスメーターは6号以上となります。
ビル全体のガス供給量次第では、容量不足によりガスメーターを大きな号数に
変更できない場合もあります。
まとめ
上にあげたケース以外にも、内装工事費用の増減に係わる大事なこと・調査しなければならない点がたくさんあります。
調査するときは、お客様のやりたいデザインのイメージや内装のレイアウトと、そのテナントの環境を照らし合わせて調査を行うのがいいでしょう。
できるだけ内装工事費用を抑えるためには、テナントの環境設備を行い、悪条件のリスクを減らし最小限にできるかが大事となります。
でも、多少のリスクがあっても、それ以上のメリットがある場合。
好立地であったり、家賃が安いからランニングコストダウンも考えられます。
これから経営していく上での見極めが必要です!
以上、プロ目線からテナント調査のポイントをお届けしました!
見るべきポイントは自身で理解しつつも、設備面を見るのはなかなか大変なのでプロに任せてしまおう!というのもOKです。
テナント調査のお問い合わせはこちらから受け付けております!